メニュー

トップ » 世界史を変えた新素材 (新潮選書)

世界史を変えた新素材 (新潮選書)

世界史を変えた新素材 (新潮選書)

佐藤健太郎        新潮社   2018年10月発行

 

材料科学の視点から、歴史を大きく変える役割を果たした素材について述べた大変面白い読み物です。鉄、金、アルミニウムに代表される金属系材料、ゴム、プラスチックといった有機材料のような現代のわれわれの生活に必須となっている材料だけでなく、シリコン、コラーゲン、絹や炭酸カルシウムといった案外身近な12の素材についての物語が繰り広げられ、それぞれの素材がどのように発見され、どう利用され、発展していったかが、わかりやすく書かれています。こういった素材論を語るときの、一つのトリビア(マメ知識)として、楽しめる内容です。本書を読むと、現在の生活では当たり前のことが、人々による発見、発展の積み重ねによって、劇的に人類の生活環境を変化させたことをまざまざと感じさせられます。また、新たな材料を生み出した国や組織がイノベーションリーダーになっていく様は、我々も研究開発に力を入れるべきと認識を強くさせます。小ネタですが、本書中の鉄の項目に記載(67ページ)の見出し“すべてがFeになる”は、森博嗣さんの代表作”すべてがFになる”をもじったものと思われますが、このシリーズ作の“数奇にして模型”は、事件の舞台が、名古屋市公会堂と名工大(那古野市公会堂とM工業大学)となっていますので、興味のある人はご一読ください。 

(FRIMS構成員 2020年1月)

  • 国立大学法人 名古屋工業大学
  • 名古屋工業大学ヨーロッパ事務所
  • 日独共同大学院プログラム
  • 名古屋工業大学 フロンティア研究院 図書

ページの先頭へ戻る