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活動・成果 2018年度

中村修一 材料科学フロンティア研究院 副院長

2019年3月14日

総合論文「Enantioselective Reaction of 2H-Azirines」が、Wiley社発行のChemistry An Asian Journal誌のCover pictureに採択されました。

近年、医農薬品、材料分野において注目されている光学活性物質の合成において、2H-アジリン化合物への不斉合成反応による光学活性物質合成は注目を集めています。この論文では、2H-アジリン化合物への不斉合成反応を網羅的に取りまとめた初めての総合論文となります。

 

論文タイトル

Enantioselective Reaction of 2H-Azirines

参考URL

Chemistry An Asian Journal オンライン

https://doi.org/10.1002/asia.201900107

 

関連研究の紹介

https://academist-cf.com/journal/?p=5195

 

井上圭一 材料科学フロンティア研究院 構成員らのグループ

2018年6月21日

名古屋工業大学オプトバイオテクノロジー研究センターの神取秀樹教授、井上圭一准教授(現東京大学物性研究所)、角田聡客員准教授、イスラエル工科大学のオデド・ベジャ教授らの国際共同研究グループは、これまでに全く知られていなかった光応答性タンパク質・ロドプシンを発見し、ヘリオロドプシンと名付けました。本研究は、英国の科学雑誌「Nature」オンライン速報版(2018年6月20日18時(英国時間))に掲載されました。

 

論文タイトル

A distinct abundant group of microbial rhodopsins discovered using functional metagenomics

参考URL

Nature オンライン速報

http://www.nature.com/articles/s41586-018-0225-9

 

プレスリリース(名古屋工業大学)

https://www.nitech.ac.jp/news/press/2018/6784.html

 

中山将伸 材料科学フロンティア研究院 構成員らのグループ

2018年4月23日

物質・材料研究機構(以下、NIMS)と名古屋工業大学は、トヨタ自動車と共同で、次世代の全固体電池の固体電解質材料候補について、高精度材料シミュレーションとデータサイエンスの手法を組み合わせることで、効率的にイオン導電性を最大化するような最適組成を決定するスキームを開発しました。更に、リチウムイオン伝導性材料の最適化で獲得した知識をナトリウムイオン伝導性材料の最適化に承継する転移学習の有効性も実証しました。

本研究は、NIMSのRandy Jalem研究員、名古屋工業大学(NIMS情報統合型物質・材料研究拠点兼任)の中山将伸 教授、竹内一郎教授、同大学博士前期課程学生の金森研太氏と、トヨタ自動車の山﨑久嗣博士、斎藤俊哉博士からなる研究チームによって行われました。

 

論文タイトル

Bayesian-Driven First-Principles Calculations for Accelerating Exploration of Fast Ion Conductors for Rechargeable Battery Application

参考URL

Scientific Reports

http://www.nature.com/articles/s41598-018-23852-y

 

プレスリリース(名古屋工業大学)

https://www.nitech.ac.jp/news/press/2018/6622.html

 

中村修一 材料科学フロンティア研究院 副院長らのグループ

2018年4月13日

研究論文「Enantioselective aza-Friedel–Crafts reaction of cyclic ketimines with indoles using chiral imidazoline–phosphoric acid catalysts」が、高く評価され、英国化学会Chemical Communications 誌 2018年4月号、(17 April 2018, issue 12)の表紙を飾りました。

近年、医薬品、農薬、液晶材料において、光学活性化合物は広く用いられ、その効率的合成法の開発は極めて重要になっています。今回、名古屋工業大学の中村教授らは、大阪大学の舩橋教授らのグループと共同で、環状のスルホニルケチミンにインドール類を反応させるaza-Friedel-Crafts型反応を検討し、光学活性なスルファヒダントイン化合物を高収率、高立体選択的に合成することに成功しました。得られた化合物は、光学活性なアミノ酸類や、医薬品にも広く用いられるヒダントイン化合物へと変換することにも成功しました。

この不斉合成反応の成功は、世界で初めての例で、中村研究室で以前に開発し市販化もされている光学活性イミダゾリン-リン酸触媒を用いることで成功しました。

本研究で構築が可能となったスルファヒダントイン構造は、生物活性物質にも多く含まれる構造であるため、医・農薬品にもへの応用も期待されます。

 

論文タイトル

Enantioselective aza-Friedel–Crafts reaction of cyclic ketimines with indoles using chiral imidazoline–phosphoric acid catalysts

参考URL

Chemical Communications, 17 April 2018, issue 12

http://dx.doi.org/10.1039/c8cc00594j

表紙画像

http://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2018/cc/c8cc90164c

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